9月1日は、「防災の日」ということをご存じでしょうか?
また、「防災の日」を含む1週間を「防災週間」として定められています。
日本には、様々記念日や啓発日が制定されており、それぞれの日に意味があります。
災害大国日本における、防災の日の由来と、防災の日にやっておきたいことを5つご紹介します。
防災の日とは
政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備するため、「防災の日」を創設する。
「防災の日」は、毎年9月1日とし、この日を中心として、防災思想の普及、功労者の表彰、防災訓練等これにふさわしい行事を実情に即して実施する。
上記の行事は、地方公共団体その他関係団体の緊密な協力を得て行なうものとする。引用:「防災の日」の創設について 昭和35年6月17日 閣議了解
防災の日とは、台風や地震などの災害に対する心構えや備えの意識を向上させるために制定されました。
制定されたきっかけは、「関東大震災」と「二百十日」とされています。
・1923年(大正12)9月1日に相模湾北部を震源として発生した巨大地震。それに伴う建物の倒壊、地盤沈下、崖崩れ、火災、津波。
・190万人が被災、死亡・行方不明は約10万5,000人。
・建物被害は全壊が約10万9,000棟、全焼が約21万2,000棟。
・雑節のひとつで、立春を起算日として210日目(立春の209日後の日)で、およそ9月1日頃。
・古くより台風の多い日もしくは風の強い日と考えられていた。
実際に8~9月の台風の上陸数が年間通して高いことが分かります。
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防災の日をきっかけに、ご自身やご家族を災害から守れるように、できることから取り組んでみましょう。
防災の日に5つの家族のためにやるべきこと
防災の日は、台風や地震などの災害に対する心構えや、備えの意識を向上させるために制定されたことをご紹介しました。
それでは、防災の日にやっておきたいことを5つご紹介します。
家の中の安全確認
自宅の中、また就寝中に、災害に遭遇することも考えれますが、家の中の災害への対策は万全ですか?
台風のときは、強風により飛来物が窓ガラスにあたり割れる可能性があります。
地震のときには、家具が倒れてくる可能性があります。
今一度家の中を見回り、危険な場所や対策が必要な場所がないか確認してみましょう。
固定されていない家具があると、地震が起きた時に凶器になります。
しっかりと固定して、安全を確保しましょう。
避難場所・避難経路の確認
避難場所は各自治体により決められた、指定した災害を避けることが出来るできる施設や場所のことです。
避難が必要な時にすぐ行動できるように確認しておきましょう。
ただし、避難場所の立地より自宅が安全の場合は避難の必要はありません。
また、避難場所の確認だけではなく、「避難経路の安全性」も確認しておきましょう。
避難経路に崖や河川、低い土地があると、災害の種類によっては危険となり早めの避難が必要となる場合があります。
事前に確認を行っておくことが、安全な避難のために重要です。
避難場所の確認は、Yahoo!JAPANが提供するこちらのページからご確認ください。
[jin_icon_arrowdouble]Yahoo!天気・災害 避難場所マップ
通勤・通学路の確認
通勤・通学路にも危険な場所がひそんでいるかもしれません。
特に通学路は親が危険な場所がないか確認して、日頃より子供に伝えておきましょう。
また、ご自身やご家族になにかあったときに、通勤・通勤路を把握しておくとすぐに捜索ができます。
家族間で通勤・通勤路の情報共有を行いましょう。
家族との連絡手段の確認
家族が離れた位置で災害に合うと、連絡が取れず安否確認ができない場合があります。
東日本大震災では、携帯回線の利用料が通常の50~60倍に膨れ上がり、
最大で NTTドコモが 90%、KDDI が 95%、ソフトバンクが 70%の通信規制を実施しました。
このような規制がされた中でも、落ち着いて行動するためにも、安否確認の方法を決めておきましょう。
・災害用伝言ダイヤル「171」
・携帯会社の災害用伝言版サービス
・Googleパーソンファインダー
・SNS(Line、Twitter、Facebook)
安否情報の登録はできませんが、確認だけであれば、「J-anpi 安否情報まとめて検索」が便利です。
J-anpiは上記の3つを含め多くの安否情報のデータを集約してあり、確認の手間をとらなくてすみます。
最低限、ご家族の電話番号と緊急時の連絡に使えるSNSのIDを紙に書いておくなど家族で共有しましょう。
防災グッズの確認
災害が発生すると、食料品や日用品が品薄、品切れになってしまいます。
長期間保存ができる非常食などを事前に備えておくことも重要です。
まだ何も備えていない人は、非常時への一番の対策として「防災ポーチ」を作ってみることをおすすめします。
備えを十分に行いたい人は、赤ちゃんのための防災グッズや、災害発生した後に自宅から持ち出す防災セットも揃えていきましょう。
また、災害時に一番に店からなくなり、不足して困るものがトイレットペーパーです。
国内の生産体制が整っていても、交通網が遮断されると、入手困難となってしまいます。
災害の起きていない平時から、2パックほどは備えておくことことをおすすめします。
防災の日に給食で防災食を提供する学校も!
防災の日には、自治体によって保育園、幼稚園、小学校の給食で非常食を出すところもあるようです。
小さい頃から子供たちの防災意識を高めるためための取り組みだということです。
防災を考えるきっかけにもなり、また、非常食の味にも慣れることができるため、とてもいい取り組みだと思います。
【まとめ】防災の日(9月1日)の由来と5つの家族のためにやるべきこと
防災の日の由来についてと、5つの家族のためにやるべきことをお伝えしました。
【防災の日の由来】
・台風や地震などの災害に対する心構えや備えの意識を向上させるために制定
・制定されたきっかけは、「関東大震災」と「二百十日
【5つの家族のためにやるべきこと】
・家の中の安全確認
・避難場所・避難経路の確認
・通勤・通学路の確認
・家族との連絡手段の確認
・防災グッズの確認
防災の日をきっかけに、家族で防災について話し合う家族も多く、人気のある防災グッズや防災セットは売り切れになることもあるようです。
早め、早めの備えをするように意識してみましょう。