【赤ちゃん用防災グッズ】最低限必要なものと失敗しない選び方

子供が生まれると家事・育児にいそがしい毎日になります。

その忙しさが嬉しくもあり、楽しくもあります。

 

しかし、忘れてはいけないのが、乳児や赤ちゃんを守るための防災対策です。

 

避難したときに、「大人の分しかない」では手遅れになってしまいます。

ネットで調べるといろんな商品が出てくるため、迷ってしまうかもしれません。

 

ただし、赤ちゃんがいる状態です。
ものが多すぎる、重すぎると、逆に避難の邪魔になってしまいます。

 

そのため、必要な防災グッズのみをしっかり把握していきましょう。

 この記事でわかること!
・赤ちゃんに最低限必要な防災グッズ
・防災グッズの失敗しない選び方

 

それでは、赤ちゃんのために準備するおすすめの防災グッズを解説と合わせて紹介します。

 注意点
本記事では離乳食を食べて、自分で歩きまわれるまでの月齢を想定しています。
 月齢:0歳から1歳6か月(~2歳)

\2~6歳はこちら/

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目次

【赤ちゃん用防災グッズ】最低限必要なものと失敗しない選び方

赤ちゃんへの防災が上手くいくと信じるお母さん

赤ちゃんの最低限必要な防災グッズを「防災ポーチ」「防災セット」「備蓄品」に分けて一覧に示します。

防災ポーチ防災セット備蓄品
母子手帳、保険証
保存水
500mL×1本

500mL×2本

500mL×6~15本
ミルク
3回分

10回分(1日分)

3~7日分
・キューブタイプまたは液体ミルク。
・携帯、持ち出しはキューブタイプが軽くて便利。
・準備する数は月齢に合わせて調整ください。
ほ乳瓶
・「携帯用」と「持ち出し用」として使い捨ての哺乳瓶
・「備蓄用」として哺乳瓶の中に入れて使用する使い捨てパック
離乳食
1食分

3食分(1日分)

3~7日分
・離乳食が始まったら準備。
・レトルトパウチタイプ。
・月齢に合わせて入れ替える
ホッカイロ・発熱材
スプーン・食器・ラップ
・携帯用には事前にラップを巻いておけば便利
歯磨きシート
おむつ
5枚

10枚(1日分)

3~7日分
・月齢に合わせて入れ替える
おしりふき
1パック

1パック

3パック
防臭袋(汚物入れ)
・BOSの防臭袋
ウエットティッシュ
・ノンアルコール製品
だっこひも
授乳ケープ
おもちゃ

 

メモ
防災ポーチ(0次持ち出し品)
・外出のとき常に持ち歩く防災グッズ
・災害直後から使用
防災セット(1次持ち出し品)
・避難時に持ち出す防災グッズ
・避難時や災害発生後1日間のための備え
備蓄品(2次持ち出し品)
・家に置いておくもの。自宅避難時や避難所への持ち出し
・災害発生から行政支援が開始されるまでの3~7日間のための備え

 

それでは、各項目について解説していきます。

母子手帳、健康保険証

病院に行く時だけ持ち出すママがいますが、母子手帳と健康保険証は常に持ち歩くようにしましょう。

母子手帳と健康保険証があればスムーズに受診ができます。

 

また、遠出先で被災して病院を受診したとき、保険証がないと全額負担になります。

後日7割を払い戻してもらうためには、もう一度その病院まで行かなければなりません。

震災時に大きな出費と手間を発生させるのは避けたいですね。

 

保存水

 選ぶポイント
・軟水(硬度120mg/L未満)
・長期保存できるもの(5年以上)

 

軟水を選ぶ

硬度が120mg/L未満の軟水を選びましょう。

 

赤ちゃんはミネラルが豊富な硬水を与えてしまうと、腎臓や胃腸に負担がかかり体調を崩してしまいます。

 

 

長期保存できるものを選ぶ

携帯用の水であればコンビニなどにある軟水でもよいでしょう。

 

ただし、コンビニの水は賞味期限が1年程度のため、防災セットと備蓄品としての保存には向いていません。

 

5年以上もつ軟水を準備して保管しておきましょう。

 

ミルク

 選ぶポイント
・ミルクの粉はキューブタイプ
・液体ミルク

キューブタイプ

粉ミルクは計量の必要がないキューブタイプもしくは小分けタイプがおすすめです。

お湯を沸かす必要があるデメリットがありますが、いまだに災害時の備蓄品としての人気は高いです。

 

液体ミルク

液体ミルクは粉ミルクより値段が高いデメリットがありますが、粉ミルクのように水が無くて飲める、水による調整時の雑菌混入リスクがないなどのメリットがあります。

3つのメーカーが液体ミルクを出していますが、保存期間が長い明治の「明治ほほえみらくらくみるく」がおすすめです。

メーカーグリコ雪印明治
商品名アイクレオ赤ちゃんミルクビーンスターク液体ミルクすこやかM1明治ほほえみらくらくミルク
値段200円215円215円
容量125mL200mL240mL
保存期間6ヵ月240日1年
 注意点
完全母乳のママでも、震災によるストレスにより母乳の出が悪くなることもあります。そのためにもミルクの備蓄は用意しておきましょう。

 

ほ乳瓶

 選ぶポイント
・「防災ポーチ」と「防災セット」として使い捨ての哺乳瓶
・「備蓄品」として哺乳瓶の中に入れて使用する使い捨てパック

普通の哺乳瓶を普段使用しているものでよいので1つは用意しておきましょう。

しかし、水不足などにより、洗浄・消毒を十分にできないことが想定できます。

そのため、「防災ポーチ」と「防災セット」として使い捨ての哺乳瓶、そして「備蓄品」として哺乳瓶の中に入れて使用する使い捨てパックがあると便利です。

使い捨ての哺乳瓶

使い捨ての哺乳瓶はコンパクトにたためるタイプであれば、他の使い捨ての哺乳瓶より場所を取らずにすみます。

1日ミルクを与える8回分は用意しておきましょう。

 

使い捨てパック

こちらは哺乳瓶の中に入れて使用するタイプで、パックを取り換えるだけで哺乳瓶を繰り返し使用できます。

紹介する使い捨てパックは100個入って250mg程度ととても軽量で、備蓄品(3~7日分)として1箱あれば十分です。

利用者の多いピジョンの母乳実感240mlで使用できるようですが、装着にコツがあるようです。

お手持ちの哺乳瓶で装着しずらい場合は、専用の哺乳瓶もありますので紹介しておきます。

 

ホッカイロ・発熱剤

お湯がなくミルクを温める必要があるときにホッカイロが使えます。

哺乳瓶をホッカイロで包んだ上からタオルで包み、少し時間をおくと温まり便利です。

ホッカイロは安くでたくさん購入できるので、冬場の暖をとるためにもあってもいいですね。

しかし、ホッカイロは温まるまで少し時間がかかるため、すぐに温めが必要なときは発熱材が有効です。

赤ちゃんを待たせなくてすむので便利ですね。

こちらも、もし購入された際は事前に1度使用してみることをおすすめします。

モーリアンヒートパック加熱セット
created by Rinker

 

離乳食

 選ぶポイント
・月齢に合わせて準備
・レトルトパウチ

赤ちゃんの離乳食が始まった時には、月齢に合わせて準備を行いましょう。

1食分は携帯して、持ち出し用に3食分(1日分)、備蓄用に21食分(7日分)必要です。

瓶や缶のものは場所を取ってしまうため、レトルトパウチのものを準備しましょう。

 

スプーン・食器・ラップ

 選ぶポイント
・スプーンや食器はプラスチック製またはシリコン製
・ラップで食器を包み、洗う手間をなくす

スプーンやお皿は割れずに安全なプラスチック製やシリコン製のものを準備しましょう。

また、食器にはラップを巻いて使用することで、ラップを変えるだけで繰り返し使用することができます。

重要なアイテムなので持ち出し用、備蓄用では準備しておきましょう。

 

歯磨きシート

震災の時ぐらい歯磨きぐらいしなくてもいい。

 

とは思わないでください。

口の中には、ミルクや離乳食の残りカスや病原菌がおり、赤ちゃんでも不快感を覚えます。

また、乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすい傾向にあるため、歯磨きの習慣は震災時でも忘れないようにしましょう。

震災時は衛生的で使い捨て出来る、歯磨きシートが便利です。

強くこすらず、やさしく拭いてあげてください。

 

おむつ

 選ぶポイント
・普段使っているおむつ
・1日当たり10枚
・成長に合わせて備蓄用もサイズを合ったものに

おむつは震災が起きた場合、店からいち早くなくなる赤ちゃん用品です。

日常でも数枚携帯していると思いますが、防災セット、備蓄品としても必要です。

枚数は1日あたり10枚と多めにあった方が、お腹を下したときなどにも対応できます。

震災時に嫌がらないように、普段使用しているものと同じものを準備しておきましょう。

また、成長に合わせて保管してあるオムツも入れ替えることを忘れないようにしてください。

 

おしりふき

おしりふきは災害時にとても役立ちます。

赤ちゃんのおしりを拭いてあげるのはもちろん、ウエットティッシュが無くなったときに、赤ちゃん・大人とわず、体を拭くのにも使えます。

 

防臭袋(汚物入れ)

 選ぶポイント
・防臭袋BOS

おむつを交換したあとに普通の袋に入れていると匂いが漏れてしまいます。

それが避難所だと周りへの迷惑にもなってしまします。

そんな時におすすめなのが防臭袋BOSです!

知っている方も多くなってきましたが、この袋におむつを入れていると、そこに何もないほど匂いがしません!

防災用としてもそうですが、日常的に利用することでリビングのおむつの匂いも気にならなくなりますよ。

 

ウエットティッシュ

 選ぶポイント
・赤ちゃん用のノンアルコール製品

赤ちゃんはまだ上手に飲んだり食べたりできずこぼしてしまうことが多いです。

また、汗もかきやすいため、お口周りやお顔、体を拭くために用意しておきましょう。

赤ちゃんの肌は大人より弱くて敏感なので、赤ちゃん用のノンアルコール製品を選ぶとよいでしょう。

 

だっこひも

震災後は避難所に向かうときなど、人混みが多くなることや、地震により足場が悪くなることが想像できます。

ベビーカーでは、大きくて荷物になり、足場が悪い環境では移動もしずらいので、抱っこひもがあると便利です。

抱っこひもは普段使用しているもので大丈夫です。

 

ただし、かさばるのが嫌という方は、こちらのコニーの抱っこひもが軽くてコンパクトで防災ポーチなどの持ち運びに便利です。

 

 

授乳ケープ

避難所などでは、授乳室がなく、あっても少なく列ができることが多いです。

ポンチョタイプであれば360°見えなくて安心です。

ママのプライバシーを守りながら赤ちゃんに授乳をするためにも授乳ケープがあると便利です。

授乳ケープ 授乳ポンチョ ベビーカーカバー 2WAY
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おもちゃ

避難所では赤ちゃんも退屈してしまい泣き出してしまう子も多いです。

気を紛らわせるために、おもちゃや小さな絵本があるととても便利です。

赤ちゃんも喜んでくれるでしょう。

 

【赤ちゃん用防災グッズ】最低限必要なものと失敗しない選び方【まとめ】

防災のおかげで乗り切った赤ちゃんが犬と寝ている様子

防災グッズは思い付いた時、すぐに購入したほうが良いです。

震災時、またコロナウイルス感染症のマスク不足にも上げられるように、すぐに品薄、品切れ状態になります。

必要な時に必要なものが手に入らないことは避けなければなりません。

何も起きていない今だからこそ震災のための備えが必要です。

赤ちゃんは成長が速いため、定期的に防災グッズの見直し入れ替えを行いましょう。

また、ミルクや離乳食は震災時に初めて与えても口に入れてくれないことも想像できます。

日常から定期的に与えて味を覚えてもらうことも忘れないようにしましょう。

赤ちゃんの防災グッズは赤ちゃん目線で考えることが大切ですね。

 

 

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