防災知識

がけ崩れ・土石流・地すべりの違いと土砂災害から身を守る3つのポイント

大雨や台風の時期がやってくると耳にする土砂災害という言葉があります。

土による災害であることは分かりますが、その種類までご存じですか?

 

土砂災害には、主に以下の3種類があります。

・がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)

・土石流

・地すべり

 

土砂災害は、一瞬で人や建物を巻き込み、大きな被害をもたらします。

 

土砂災害には、前兆現象もあるため、正しく理解し、いざという時のために把握しておきましょう。

 

また、土砂災害から身を守るための3つのポイントもお伝えします。

 この記事でわかること!
・土砂災害の意味と3つの種類
・土砂災害の前兆現象について
・土砂災害から身を守るための3つのポイント

土砂災害とは

土砂災害とは、土砂移動現象が発生して被害を受けることです。

日本には、傾斜が急な山が多く、大雨や台風、地震が多い日本では、地形的な問題や気象条件により、土砂災害が発生しやすい環境にあります。

土砂災害には、主に以下の3種類があります。

・がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)

・土石流

・地すべり

例年多くの土砂災害が発生していますが、その中でもがけ崩れが一番多く発生しています。

過去の土砂災害
出典:土砂災害防止広報センター

 

土砂災害による被害を防ぐために、砂防えん堤などの整備などの対策を各自治体が実施していますが、一番大切なことは、一人ひとりが土砂災害に対して学び、日常からから備えておくことです。

 

土砂災害の3つの種類

先に説明したように土砂災害には、主に以下の3種類があります。

・がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)

・土石流

・地すべり

それぞれの土砂災害について解説していきます。

 

 

がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)

がけ崩れ
出典:千葉県公式ホームページ/土砂災害防止広報センター

がけ崩れとは、斜面の地表に近い部分が、集中豪雨や長続きした大雨、地震などにより地盤が緩み、斜面が一気に崩れ落ちることです。

突然発生して、一気に崩れ落ちるため、民家の近くで発生すると、逃げることができずに、死者が出る割合が高いです。

傾斜が急な斜面や、水が集まりやすい斜面は特に注意が必要です。

過去にがけ崩れのあった斜面の周囲は、再度、がけ崩れが発生する可能性が高いため、お住いの周囲も確認しておきましょう。

また、がけ崩れの前兆現象として、以下のようなものがあります。

 がけ崩れの前兆現象

・地鳴りがする

・小石がパラパラと落ちてくる

・がけや斜面にひび割れができる

・がけや斜面からから水が湧き出る

・湧き水が濁ったり、止まったりする

発生してから逃げることは難しいため、前兆現象を見逃さず、早めの非難を心がけましょう。

 

 

土石流

土石流
出典:千葉県公式ホームページ/土砂災害防止広報センター

長く続いた雨や集中豪雨などによって、渓流に貯まった土砂が、一気に下流へ押し流される現象を「土石流」といいます。

時速20km~40kmと自動車なみの速度で、破壊力がとても大きく、人家や田畑などに大きな被害をもたらし、壊滅さててしまうこともあります。

特に、過去に土石流が発生した渓流は要注意となります。

土石流の前兆現象として、以下のようなものがあります。

土石流の前兆現象

・山鳴りが聞こえる

・腐った土の匂いがする

・雨が降り続くのに川の水位が下がる

・川の水が濁って、流木が流されてくる

・木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる

 

 

地すべり

地すべり
出典:千葉県公式ホームページ/土砂災害防止広報センター

地すべりとは、地下水の影響などを受けて、地中の滑りやすい層(粘土・泥岩などの柔らかい地層)の地盤がゆっくりと動き出す現象です。

広い範囲の土や地面が一度に大きく動くため、人家、道路、田畑などに甚大な被害が発生します。

また、地盤が県警することで川を塞き止め、洪水等の原因になることもあります。

地すべりによる災害は、亀裂や樹木が傾くといった前兆現象が認められることが比較的多いので、このような前兆が現れた場合は注意が必要です。

地すべりのの前兆現象として、以下のようなものがあります。

地すべりの前兆現象

・樹木や電柱が傾く

・地鳴りや山鳴りが聞こえる

・がけや斜面から水が噴き出す

・井戸や沢の水が濁りはじめる

・地面に亀裂や段差が発生する

・地面にひび割れや陥没が発生する

 

 

土砂災害から身を守るために知っておきたい3つのポイント

甚大な被害が発生する土砂災害から身を守るために、知っておいてほしい3つのポイントがあります。

①お住いの地域が土砂災害警戒区域か確認する

②雨に関する気象情報を確認する

③警戒レベル4までに避難を完了する

3つのポイントを把握して、土砂災害による被害を未然に防ぎましょう。

 

お住いの地域が土砂災害警戒区域か確認する

お住いの地域が土砂災害警戒区域,土砂災害危険個所,避難場所か、また、避難場所,避難経路を確認する 出典:いぢちひろゆきの防災「無料」イラスト

普段から、お住いの地域が土砂災害のおそれのある「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険箇所」にしていされていないか確認をしましょう。

確認方法は、お住いの都道府県の公式ホームページ、もしくはハザードマップポータルサイト(土砂災害についてはこちら)から確認することができます。

 

また、避難場所、そして、避難経路についても確認しておきましょう。

いざ避難しようとするときに、避難経路が冠水していては危険です。

どのタイミングで避難を開始するかも考えておきましょう。

 

雨に関する気象情報を確認する

雨に関する気象情報を確認する家族

出典:いぢちひろゆきの防災「無料」イラスト

雨が降り始めたら、ニュースや自治体の防災無線などで雨に関する気象情報を確認するようにしましょう。

ニュースで確認すべき雨に関する気象情報と警報

大雨警戒レベル3に相当する「大雨・洪水警報」では、高齢者や体の不自由な方など避難に時間が掛かってしまう人から避難を始めます。

大雨警戒レベル4に相当する「土砂災害警戒情報」では、危険な場所から全員避難です。

安全な場所にお住まいの方は避難する必要はありません。

 

また、避難する方法に、分散避難があります。

出典:いぢちひろゆきの防災「無料」イラスト

自宅よりも避難場所が危険の可能性がある場合は、ホテルなどの宿泊施設や知人・親戚の家も避難場所の検討に入れておきましょう。

知人・親戚宅に避難を検討するときは、迷惑にならないように事前に相談しておきましょう。

 

 

警戒レベル4までに避難を完了する

警戒レベル5では、災害が発生している、または、発生する可能性が極めて高いです。

警戒レベルが4のうちに、避難は完了しておきましょう。

 

避難に遅れて、自宅周囲が冠水するなど危険な場合は、近くの頑丈な高い建物に避難するか、ご自宅で垂直避難を行いましょう。

垂直避難をした人

出典:いぢちひろゆきの防災「無料」イラスト

垂直避難をする場合は、なるべく川や崖から離れた部屋に避難しましょう。

 

 

【まとめ】がけ崩れ・土石流・地すべりの違いと土砂災害から身を守る3つのポイント

土砂災害が発生している画像。3つの種類の違いと身を守るための3つのポイントを理解してこのような被害から逃れよう

土砂災害の意味と、3つの種類の違いについて解説し、身を守るために必要な3つのポイントをお伝えいたしました。

【土砂災害の種類】

・がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)
斜面の地表に近い部分が、集中豪雨や長続きした大雨、地震などにより地盤が緩み、斜面が一気に崩れ落ちる現象

・土石流
長く続いた雨や集中豪雨などによって、渓流に貯まった土砂が、一気に下流へ押し流される現象

・地すべり
地下水の影響などを受けて、地中の滑りやすい層(粘土・泥岩などの柔らかい地層)の地盤がゆっくりと動き出す現象

【土砂災害から身を守る3つのポイント】

①お住いの地域が土砂災害警戒区域か確認する

②雨に関する気象情報を確認する

③警戒レベル4までに避難を完了する

 

土砂災害について正しく理解し、早めの避難を心がけるようにしましょう。

 

 

 

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参考サイト
千葉県ホームページ 土砂災害の種類
・土砂災害防止広報センター
・政府広報オンライン あなたも危険な場所にお住まいかもしれません!土砂災害から身を守る3つのポイント

イラスト
・いぢちひろゆきの防災「無料」イラスト